駅ビルから富士山一望 開業50周年「Q-STA」屋上一新
富士急百貨店は29日、富士急行線富士山駅ビル「Q-STA」の屋上展望台を、富士山が一望できる「FUJISAN ROOFTOP TERRACE(フジサン ルーフトップ テラス)」としてリニューアルオープンする。インバウンド(訪日客)の集客に向けて富士山の展望デッキやフォトスポットを新設したほか、イベントステージも常設して地域住民の交流の場にする。駅ビルの開業50周年に合わせた改装で、利用客増加につなげたい考え。
6階建てビルの屋上に整備されたテラスは広さ約300平方メートルで、富士山の眺望などを楽しめる。テラスの全面に人工芝を敷き、心地よくくつろげる空間を演出。新設の展望デッキには富士山を背景に「和×富士山」をテーマにした写真が撮影できる丸窓付き東屋風フォトスポットを配置した。
多彩なイベントを開催できる常設のイベントステージを整備。Q-STA主催のイベントだけでなく地元団体などにも利用してもらい、地域交流の場として活用していく考え。イベント開催時に飲食店が出店して軽食やドリンクを提供できるようにブースも備えている。
駅ビルは1975年4月29日に開業。開業50周年の29日にリニューアルオープンし、記念イベントを開催する。テラスでお笑い芸人のライブや富士河口湖高吹奏楽部の演奏などが行われ、都留市の業者がジビエ料理などを提供する。記念ステッカーを配布するほか、駅ビルの駐車場には8台のキッチンカーが並ぶ。
富士急百貨店の古谷幸二社長は「交通拠点でありながら富士山を一望できる観光施設。地域住民も含めて多くの人に気軽に利用してほしい」と話している。
(2025年4月22日付 山梨日日新聞掲載)