2025.3.22

河口湖の濁りを分析 信州大・平林教授が湖底調査

調査に向かう平林公男教授(左)=富士河口湖町河口

 富士五湖の水質環境などを調べている信州大の平林公男教授(衛生動物学)は、河口湖で湖底調査を行った。生物の種類、有機物の割合から水の濁り具合を分析し、以前の調査結果と比較する。
 平林教授は7日、ボートから20カ所に機器を投げ入れて湖底の泥や水を採取。今後、泥に含まれる有機物の割合を調べるほか、水の濁りの原因となる富栄養化や貧酸素化の度合いを確認する。
 平林教授は1993年、2006年にも同様の調査を実施。富栄養化の指標となるイトミミズなど生物の種類や個体数を当時の結果と比較し、今月中にも環境変化についてまとめる。町が製作中の町史でも紹介する。

(2025年3月19日付 山梨日日新聞掲載)

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