2025.3.15

富士山周遊自転車ルートで方針 直線5キロごとに案内板

 富士山を1周する自転車ルートの整備を目指す山梨、静岡両県でつくる「ぐるり富士山サイクルツーリズム推進協議会」は11日、オンラインで会合を開き、ルートの案内表示設置や環境整備の方針を決めた。直線区間の案内看板は5キロごとに設け、休憩施設「サイクルステーション」は数や場所を制限せずに申請を受け付ける。
 直線区間は案内看板と路面のロゴマークをいずれも5キロごとに掲示。分岐点では看板を200メートル手前と直前、直後、路面表示を40メートル手前と直前、直後に設けて方向を示す。
 サイクルステーションは、観光施設やコンビニエンスストアなどを想定。トイレの利用ができるほか、空気入れの貸し出しや休憩スペース、サイクルラックの設置などが条件となる。協議会は今後開設するホームページなどで周知し、市町村を介してサイクルステーションの申請を受け付けて登録する。
 ルートの名称は「フジイチ」で、国道138号や139号を通り、富士五湖を周遊する。静岡側を含めた総延長は約163キロで、国が認定するナショナルサイクルルートへの指定を目指している。この日は山中湖畔のルート変更も承認。当初想定した自転車歩行者専用道は観光客の滞留が懸念されるほか、砂利が混入しやすいため、車道を走るルートとする。

(2025年3月12日付 山梨日日新聞掲載)

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