2025.2.07
富士吉田の神楽舞 継承へ小6女子3人
富士吉田市向原地区の小明見冨士浅間神社の神楽舞で、主に小学生の女子児童が踊り手となる五人囃子を担う明見小6年の女子3人が1日、区切りとなる舞を披露した=写真。五人囃子は約50年前に途絶えたものの、2019年に保存会が復活させた経緯がある。今回舞った3人のうち2人は当時最年少の1年生で参加しており、「6年間で一番うまく踊れた」と晴れ晴れした笑顔を見せた。
小明見冨士浅間神社の神楽舞は市の無形民俗文化財で、五人囃子は舞を構成する演目の一つ。「天の岩戸」伝説を題材として、主に小学生の女子児童が踊り手を務める。少子化などの影響で約50年前に途絶え、05年に一度だけ復活したが続かなかった。
地域の文化を学ぶ授業で、神楽舞が紹介されると少し誇らしい気持ちになったという。文化を継承する重みは「まだよく分からない」と口をそろえるが、今は後輩の指導にも当たっている。
(2025年2月2日付 山梨日日新聞掲載)
広告