2024.12.26
通学定期、最大2割下げ 高校以下、25年4月から 富士急行線
富士山麓電気鉄道は24日、高校生以下を対象とした富士急行線の通学定期券について、来年4月から距離に応じて最大2割値下げすると発表した。沿線にある7高校のPTAの要請を受けた対応で、2017年以来の値下げとなる。
同社によると、通学定期券の利用者は現在、高校生以下で約850人。中高生対象の1カ月定期券の場合、最短の運行距離(2キロ)で350円減の3190円となり、最長(27キロ)で3500円減の1万3990円となる。3カ月、6カ月定期券も距離に応じて値下げする。値下げ幅は9・8%~20・0%となる。
利用者の多い都留文科大学前駅-富士山駅の6カ月定期券の場合、現行の7万2690円から7290円減の6万5400円となる。小学生は中高生の半額程度で購入できる。
通学定期券を巡っては、沿線にある7高校のPTAが今年11月、値下げを求める要請文を富士山麓電気鉄道の親会社の富士急行に提出し、同社の堀内光一郎社長が応じる考えを示していた。
富士山麓電気鉄道の担当者は「経済的負担を少しでも減らし、生徒が沿線の学校を選択するきっかけになればうれしい。充実した高校生活を送る手伝いができればいい」と話している。
(2024年12月25日付 山梨日日新聞掲載)
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