2024.12.26
登山バンド、ビニール製に 富士山 紙ごみの発生抑制
県は来夏から、富士山吉田口登山道5合目の登山規制を行う際に通行料を支払った登山者に渡すリストバンドについて、ごみの発生を抑制するために紙製からビニール製に変更する。バンドの製作費などの財源に活用するため、バンドに掲載する広告も募集している。
県富士山保全・観光エコシステム推進グループによると、今夏使用したリストバンドは、バンドに付いた粘着テープで貼って留める形式。バンドを着ける際に、粘着部分を保護する紙がごみとして発生していた。5合目にごみ箱を設けて回収していたが、登山者らがバンドを着けようと紙を剥がした際に強風で飛ばされて散乱することもあった。
来夏のリストバンドは穴が空いたビニール製に変更する。穴にプラスチック製の留め具を差し込む形式で、使い回し防止のために色は定期的に変えるという。
県は来年1月10日まで、リストバンドに掲載する広告(縦20ミリ、横80ミリ)を募集している。単色の黒が基本で、文字やロゴ、QRコード、メッセージなどを入れることができる。同グループ担当者は「ごみの出ないリストバンドに変え、広告を載せる新しい取り組みで経費に充てたい」としている。
(2024年12月25日付 山梨日日新聞掲載)
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