2024.11.09

やっと初冠雪 富士山 最も遅く

甲府市街地上空から望む初冠雪の富士山=山日YBSヘリ「ニュースカイ」(NEWSKY)から(7日午後撮影)

 甲府地方気象台は7日、富士山の初冠雪を観測したと発表した。1894年の観測開始以降で最も遅く、平年より36日、昨年より33日遅い。
 初冠雪は気象台職員が目視で、山頂付近での積雪を確認できた場合に発表する。気象台によると、職員が7日朝、甲府市飯田4丁目の気象台から、山頂が冠雪しているのを目視で確認した。富士山には6日夕方から夜にかけて山頂付近に雨雲がかかり、断続的に雪が降ったとみられるという。
 これまで初冠雪の発表が最も遅かったのは、1955年と2016年の10月26日。気象台は初冠雪が遅くなった原因について「気温が高い状態が続いたことと、寒気が南下しなかったことで気温が下がらなかったことが考えられる」と分析した。
 富士吉田市は6日に麓から富士山山頂の冠雪を確認し、独自の「初雪化粧宣言」を発表したが、約40キロ離れた気象台からは曇っていて山頂が見えず、初冠雪を発表していなかった。

(2024年11月8日付 山梨日日新聞掲載)

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