2024.10.23

ヒメマス解禁見送り 本栖湖で初 外来魚生息影響か

 富士河口湖町と身延町にまたがる本栖湖のヒメマス釣りについて、本栖湖漁協(伊藤正一組合長)は19日までに、今秋の解禁を見送ることを決めた。試し釣りで釣果がなく、「解禁できる状況にない」と判断した。ヒメマス釣りの解禁見送りは初めてという。本栖湖では外来魚のレイクトラウトの生息が確認されていて、漁協はヒメマスが捕食されて生息数が大幅に減少したとみている。
 本栖湖では例年、3月25日~4月25日と10月25日~11月25日にヒメマス釣りを解禁。漁協は今月10日、解禁前の試し釣りをしたが、「1匹もかからず、あたりもなかった」(漁協)ことから、今秋の解禁を見送ることを決めた。
 本栖湖では22年11月、生息域が制限される産業管理外来種のレイクトラウトが確認された。捕獲されたレイクトラウトの腹からはヒメマスが見つかり、在来魚の食害が懸念されていた。

(2024年10月20日付 山梨日日新聞掲載)

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