2024.10.03

今夏の登山者7.7%減 吉田口での規制要因か 20万4316人

 環境省は30日、富士山8合目付近で調べた今年の夏山シーズン(7月1日~9月10日)の山梨、静岡両県の登山者数(確定値)が20万4316人だったと発表した。昨年より1万7006人(7・7%)減少した。環境省は、山梨県が今夏から敷いた登山規制により、徹夜で山頂を目指す弾丸登山者が大幅に減少したことが要因とみている。

 新型コロナウイルス禍前の2019年と比べると、3万1330人(13・3%)少なく、過去10年間では閉山した20年を除いて3番目に少なかった。月別人数は、8月が9万3888人で最多。7月は8万2092人、9月は2万8336人だった。
 登山道別では、吉田口が最も多い11万4857人で昨年より2万2379人(16・3%)減少。次いで富士宮口が昨年より3673人(7・4%)増の5万3218人、須走口が3768人(19・8%)増の2万2830人、御殿場口(12日間は欠測)が2068人(13・4%)減の1万3411人だった。割合は吉田口が56・2%で、昨年より5・8ポイント低下。集計を始めた05年以降で3番目に低かった。

(2024年10月1日付 山梨日日新聞掲載)

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