2024.9.30

富士山宝永火口で見学会

火山活動でできた地形を説明する研究員(中央)と参加者=富士山富士宮口登山道5合目付近

 山梨県富士山科学研究所は28日、富士山の南東の山腹にある宝永火口の見学会を開いた。参加者は研究員の解説を受けながら登山道を歩き、火山活動による溶岩や火口などの地形を観察した。
 県内から25人が参加。研究所の富士山火山防災研究センターの研究員と共に静岡県の富士宮口登山道5合目から1・5キロの道を約1時間かけて登った。登山道の途中では、スラッシュ雪崩によって高所から運ばれた溶岩ブロックなどを観察した。
 1707年の噴火で形成された宝永火口周辺では、火口の直径が約1キロあり、噴火によって宝永山ができたことを研究員が説明。参加者は石の色の違いなどについて質問するなどしていた。
 研究所は富士山の地形を観察する見学会を毎年開いていて、火山に特徴的な地形が観察できることから富士宮口登山道と宝永火口を選んだ。

(2024年9月29日付 山梨日日新聞掲載)

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