2024.9.07

信州の富士信仰紹介 世界遺産センターで企画展

諏訪地域の檀那が川口御師に贈った瓶子などが並ぶ企画展=富士河口湖・県立富士山世界遺産センター

 富士河口湖町の県立富士山世界遺産センターは、信州における富士信仰について紹介する企画展「信州-長野県-に展開した富士信仰」を開いている。長野県の諏訪地域や伊那地域などに伝わる、富士信仰について紹介するパネルや史料を展示している。
 富士信仰の分布や広がりを知ってもらおうと企画。主に同町河口で富士登山者の世話をしていた「川口(河口)御師」と、長野県に広まった富士信仰との関わりについて紹介している。
 企画展では、御師の得意先である諏訪地域の「檀那」から川口御師へと贈られた酒器「瓶子」や、閉山期に御師が檀那へ出向いて配布した札が並ぶ。現在の塩尻市や辰野町周辺に点在する富士塚について説明するパネルなども用意。60年に1度の庚申年に開かれる祭典が、絶えることなく続く富士塚もあるという。
 23日まで。入場無料。開館時間は午前9時~午後5時。

(2024年9月5日付 山梨日日新聞掲載)

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