2024.8.28

吉田の火祭り 平穏祈る

国道139号を照らす大たいまつの明かり=富士吉田市上吉田地区

 400年以上の歴史があり、日本三奇祭の一つとされる「吉田の火祭り」が26日、富士吉田市上吉田地区で行われた。富士山噴火を鎮めるための「鎮火大祭」とも呼ばれ、同日の「火山防災の日」制定後初の開催となった。大たいまつは、北口本宮冨士浅間神社の氏子青年会が初めて作り手を担った。
 午後5時ごろ、「明神神輿」と「おやま神輿」が同神社を出発。担ぎ手たちが威勢の良い掛け声を上げ、上吉田コミュニティーセンターに設けられた「御旅所」を目指した。
 到着後、国道139号(富士みち)に並んだ高さ約3メートル、重さ約200キロの大たいまつ約110本に、奉納者が世話人のサポートを受けながら次々に点火。幻想的な雰囲気の中、訪れた人たちが平穏を祈った。

(2024年8月27日付 山梨日日新聞掲載)

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