2024.8.26

吉田口登山者1万人減 7月10日~8月13日 集中緩和進む

 環境省が22日までにまとめた7月10日~8月13日の富士山の登山者数によると、山梨、静岡両県の4登山道の登山者のうち、山梨県が今夏から初めて登山規制を敷いた吉田口から登った人の割合は53・2%で前年同期より5・6ポイント減った。登山者数は吉田口で前年より約1万人減った一方、静岡側3登山道は約4千人増加しており、吉田口への集中の緩和傾向が強まっていることがうかがえた。

 7月10日~8月13日の登山者数は、吉田口が前年同期(7万3824人)より1万891人(14・8%)少ない6万2933人。富士宮口は4266人(14・2%)増の3万4364人で、須走口は1304人(11・5%)増の1万2660人だった。御殿場口は1857人(18・2%)減の8322人。静岡側の3登山道では3713人(7・2%)増の5万5346人だった。
 割合を見ると、吉田口は前年同期の58・8%から53・2%に減少。富士宮口は5・1ポイント増の29・1%、須走口は1・6ポイント増の10・7%だった。御殿場口は1・1ポイント減の7・0%。御殿場口は8日間、須走口は2日間のデータが精査中などとして反映されていない。
 7月13~15日の3連休を除く土日祝日の9日間のうち、7月27日以外の8日間は吉田口の割合がいずれも5割を下回った。県は7月13日夜に山小屋の前や登山道で外国人登山者の滞留を確認したことを受け、東南アジアの国の大使館や海外の旅行会社に事態改善に向けた協力を要請していた。

(2024年8月23日付 山梨日日新聞掲載)

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