2024.8.13

夜間の吉田口、静かに 登山規制1ヵ月余滞留が減少 「弾丸」静岡側に流出か

登山道をパトロールする巡回指導員(左)。8合目の山小屋周辺では、「弾丸登山」とみられる登山者の姿はほとんどなかった=富士山8合目(4日撮影)

 富士山の山梨、静岡両県の登山道が開山して1カ月余が経過し、山梨側の関係者は今夏に導入された登山規制の効果が表れているとの実感を強めている。夜間の登山者の滞留はほとんど見られなくなり、吉田口では静かな夜が続く。ただ例年最も混み合うお盆休みに入り、「油断することなく臨みたい」と警戒は緩めない。一方、静岡側の登山道では規制の影響で、吉田口から流れたとみられる登山者が夜間に仮眠をとる姿が確認された。山小屋関係者からは両県で規制の足並みをそろえるよう求める声が上がる。

(2024年8月12日付 山梨日日新聞掲載)

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