2024.7.12

ゲート通過1万3217人許可 開山1週間 弾丸登山大幅減か

 山梨県は8日、富士山の開山後1週間の1~7日に吉田口登山道5合目に設けたゲートの通過を許可した人数(速報値)が1万3217人だったと発表した。ゲートを閉じる上限4千人を超えた日はなかった。富士吉田市によると、同期間の6合目で、例年夜通しで山頂を目指す「弾丸登山」とみられる登山者が多い時間帯の通過者数は、前年比98%減で大幅に少なくなった。
 県富士山保全・観光エコシステム推進グループによると、日別では土曜日だった6日が2324人と最多で、最少は2日の1554人。許可数は事前予約したが、実際には通過していない人も含む。ゲート通過を確約する登山の事前予約数は7日午後4時現在3万2863人で、いずれも土曜日の13、20日は日帰りの1千人分が埋まった。山小屋宿泊を含む予約の上限3千人に達した日はないという。
 一方、富士吉田市富士山課によると、6合目の安全指導センター前を1~7日に通過した登山者数は、前年より539人(4・4%)少ない1万1672人。県のゲート閉鎖(午後4時~午前3時、山小屋宿泊者は通行可能)の影響が出ると推測される午後5時~午前3時の1週間の通過者数は394人で、昨年同期(1167人)より773人減った。全体の通過者数に対する割合は3・38%で、昨年(9・56%)を6・18ポイント下回った。

(2024年7月9日付 山梨日日新聞掲載)

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