2024.6.19

富士山ゲート 5合目に完成 7月1日、県が入山規制へ

山梨県が設置したゲート=富士山吉田口登山道5合目付近

 山梨県が富士山吉田口登山道5合目に整備していた登山規制のためのゲートが17日、完成した。混雑解消や夜通しで山頂を目指す「弾丸登山」防止のため、開山期間中は午後4時~翌日午前3時と登山者数が1日の上限4千人に達した場合、山小屋宿泊予約者以外は通行できない。ゲートの通行が確約される登山の事前予約数は同日、2万人を超えた。
 県は今夏、吉田口登山道で初めて登山規制を実施。県富士山保全・観光エコシステム推進グループによると、13日からゲートの設置工事を開始した。17日は午前11時過ぎから作業員2人が化粧パネルを貼り付けて鍵を取り付け、ゲートが完成した。
 開山日の7月1日午前0時から規制が始まる。ゲートは高さ約1・8メートル、全体の幅は約8メートル。両開きで開閉する扉部分の幅は約4メートルで約80枚の茶色のパネルを使い、景観に配慮した。今回のゲートは仮設用で、常設用は来夏までに取り付ける予定。
 事前予約は5月20日から受け付けが始まり、約1カ月がたった。6月17日午後4時までの24時間で新たに352人が予約し、予約数は2万15人になった。

(2024年6月18日付 山梨日日新聞掲載)

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