2024.6.11

訪日客に書道、茶道教室
甲斐ゼミ、富士吉田にオープン
「教える」技術で文化発信

甲斐ゼミナール下吉田教室内にオープンしたインバウンド向け書道、茶道の体験教室「ふじ茶や」=富士吉田市下吉田3丁目

 学習塾の甲斐ゼミナールを運営するサンキョー(望月英雄理事長)は、富士吉田市下吉田3丁目の下吉田教室内に、外国人観光客らを対象とした書道と茶道の体験教室「ふじ茶や」をオープンした。欧米やアジア圏の観光客が訪れ、日本文化を楽しんでいる。また、高齢者ら地域住民が集える場としての活用も視野に入れている。甲斐ゼミの長田正樹校長は「学習塾の『教える』ノウハウを生かしながら、日本文化を発信したい」と話す。

 下吉田教室は本町通りに面しており、周辺は多くの外国人観光客が訪れる。日中は空いている学習塾の校舎を、社会教育活動に役立てようと、1階入り口側の教室に畳12枚と欄間を入れて和風の空間に改装、5月上旬にオープンした。1階の他の教室と2階は従来通り、学習塾の教室として使う。
 書道体験では色紙、うちわ、扇子の中から1アイテムと、書きたい漢字1文字を選ぶ。講師が筆の持ち方や書き方を指導し、半紙で練習した後に色紙などに清書する。漢字は「夢」や「愛」「旅」など24文字から選べる。茶道体験は講師のお点前を見た後、お菓子と抹茶を楽しみ、実際に茶をたてる。道具の名称や茶道の歴史、季節を表現したおわんや掛け軸の見方なども解説する。

(2024年6月4日付 山梨日日新聞掲載)

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