2024.5.28
富士登山予約1万人超え 受付開始後3日間で
山梨県が今夏から富士山吉田口登山道で導入する登山の事前予約数は27日午後4時現在で、1万3176人に上ったことが県のまとめで分かった。受付を始めた20日から22日までの3日間に1万人以上が予約し、23日以降は1日当たり330~640人で推移している。
県富士山保全・観光エコシステム推進グループによると、各日午後4時までの24時間(20日は午前10時からの6時間)の予約数は20日が6849人、21日が2822人、22日が1035人だった。3日間で予約数全体の約8割を占めた。23日は640人、24日は598人、25日は558人、26日は330人、27日は344人だった。
開山期間は7月1日~9月10日の72日間で、予約が入ったのは全体の6.1%。予約上限の3000人に達した日はない。
同グループの担当者は「開始時は大きな反響もあり、予約数が多かった」と分析。自己都合のキャンセルや日程変更に対する返金はなく、「慌てて取らなくても予約は埋まらないと分かり、登山の計画をしっかり立てて登山日が近づいてから予約しようと考えている人が多いのかもしれない」と話した。
県は今夏の登山規制で登山者から通行料1人2000円を徴収することを決めていて、予約と同時の事前決済で混雑解消を目指している。予約は山梨、静岡両県と環境省が運営する富士登山オフィシャルサイトで受け付け、1人当たり3000円(入山料と通行料、通行料のみは2000円)を支払う。予約は前日の午後11時59分まで。
(2024年5月28日付 山梨日日新聞掲載)
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