2024.5.24

富士登山の安全 慰霊碑前で祈願

富士山での遭難者の慰霊と登山の安全を祈った神事=富士吉田市上吉田

 ふじよしだ観光振興サービスは22日、富士吉田市上吉田の富士山慰霊碑前で遭難者の慰霊祭と登山の安全祈願祭を行った。
 市や富士山吉田口旅館組合などの関係者約30人が出席した。北口本宮冨士浅間神社の神職による祝詞奏上など神事を行った後、堀内茂市長が「新たなシステムでの富士登山が始まる。さまざまなとまどいが発生することも想定されるが、確実に安全な登山を進めるために全力投球で臨もう」とあいさつした。
 昨夏は、登山道で宿泊を伴わない弾丸登山客らによる混雑や渋滞が発生。富士山吉田口旅館組合の和光康雄組合長は「事前に準備や計画をしっかり立てた上で、登山の予約をして安全に登ってほしい」と話した。
 慰霊碑は2006年に組合が建立し、市に寄贈。富士山の山梨県側では、1956年から今年4月末までに327人が遭難死している。昨年は2人だった。

(2024年5月23日付 山梨日日新聞掲載)

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