徒歩避難動画で紹介　県、富士山噴火に備え

　県は、昨年３月に改定した富士山噴火に備えた避難基本計画で定めた、溶岩流からの徒歩避難の注意点などを紹介する動画を作った。地域住民らに周知し、有事の際の円滑な避難行動につなげる狙いがある。
　県火山防災対策室によると、動画は約１５分で、噴火によって起こる現象や避難が必要なエリア、避難する際に注意すべき点などを紹介している。県富士山科学研究所の研究員や富士吉田市、富士河口湖町の防災担当職員が出演。フリーアナウンサーの三浦実夏さんとともに、同市の道の駅富士吉田周辺など溶岩流が過去に流れた場所などを巡り、溶岩流に対しては垂直方向や高台への避難が有効であることを解説している。
　動画投稿サイト「ユーチューブ」の県公式チャンネルで視聴できる。計画の対象となっている同市、同町など１０市町村や警察、消防にはＤＶＤを配布し、活用してもらう。