2024.2.15

AI決済、売店を無人化 ハイランドホテルが導入
24時間、多言語にも対応

自動で商品を認識し、金額が表示される決済エリア=富士吉田・ハイランドリゾートホテル&スパ

天井に設置されたAI搭載カメラ=富士吉田・ハイランドリゾートホテル&スパ

 富士吉田市の「ハイランドリゾートホテル&スパ」は、人工知能(AI)技術による決済システムを導入した完全無人の売店をオープンした。客が手に取った商品をAI搭載カメラが認識し、レジで金額を表示する。24時間買い物ができ、「リゾートホテル内での導入は全国初」(同社)としている。人手不足解消と観光客の夜間の経済消費を活性化させる狙いがある。

 同社によると、全国のコンビニエンスストアや空港の売店などで使用されている「TOUCH TO GO(タッチトゥゴー)」(東京)の無人決済システムを、ホテル1階の土産物や飲料などを取り扱う売店に導入した。AIを搭載した約40台のカメラと商品棚に取り付けた重さを感知するセンサーで、来店客一人一人と客が手にした商品を認識する。
 客が決済エリアに立つと、商品バーコードなどを読み込まなくても、合計金額を自動的に表示する。AI搭載のカメラが監視し、精算を済まさないと出口のゲートが開かない仕組みになっている。
 2人以上で買い物する場合は決済エリアに一緒に立つことでまとめて購入することも可能。アルコール飲料は、スタッフが遠隔で年齢確認して販売する。レジの画面表示や音声案内は、日本語、英語、中国語、韓国語など多言語に対応している。
 売店はこれまで午前10時~午後8時まで営業し、1~3人のスタッフがレジ業務などに対応していた。システム導入後は完全に無人化し、24時間営業している。

(2024年2月10日付 山梨日日新聞掲載)

広告
月別
年別