2023.9.05
自衛隊の車で住民避難 南海トラフ想定 山中湖で連携
南海トラフ地震を想定し、避難者を自衛隊の車で移動させる訓練が1日、山中湖村で行われた。
災害救助に当たる自衛隊との連携強化などを目的に、村の防災訓練の一環として初めて計画。災害時に、避難者やけが人をより安全な場所や医療機関に移動させることを想定した。
陸上自衛隊北富士駐屯地の隊員約30人が参加。村内5地区に自衛隊の車を1台ずつ向かわせ、各10人ほどの村民を乗せ、村役場まで移動させた。
村の本多秀行防災専門官は「災害時に実際に起こることが想定される移動の訓練で、住民にも防災への意識を高めてもらえた」と話した。
各地区では自動体外式除細動器(AED)使用法や初期消火の訓練などが行われた。住民が参加した訓練を行うのは新型コロナウイルスの影響で4年ぶり。自衛隊を含め計約350人が参加した。
(2023年9月2日付 山梨日日新聞掲載)
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