2023.6.26
1日山開き「登頂OK」
吉田口登下山道 残雪少なめ
山梨県は23日、富士山吉田口の登下山道を現地調査し、山開きの7月1日に山頂まで全面開通することを決めた。残雪が少ないことに加え、一部の柵に破損が見られたが、補修が可能と判断した。
調査は、県、富士吉田市、環境省などの担当者22人が参加。2班に分かれて吉田口登山道の5合目から山頂にかけて、残雪や路面の状態、柵、ロープの破損状況を点検した。
県によると、9合目付近で多少の雪があったものの、雨で雪解けが進み、今年の残雪は少なかった。台風2号で路面が削れたほか、土砂止めの柵の破損も見られたが、7月1日までに補修できるという。
調査に当たった県富士・東部建設事務所吉田支所道路課の種元稔課長は「危険箇所や大きな損傷はなかった」と説明。今年は多くの登山者が見込まれるとして、「無理な追い越しや登山道を外れる行為は落石や事故につながる恐れがある。ルールとマナーを守って安全に登山をしてほしい」と話した。
開山期間は7月1日から9月10日まで。一方、静岡県は県管理の富士宮、須走、御殿場の3登山道について、7月10日の開通に向けて調整を進めている。
(2023年6月24日付 山梨日日新聞掲載)
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