2023.6.25

各地で多彩なイベント 節目に花添える

 富士山世界文化遺産登録の決定から10年を迎えた22日、富士北麓地域では各地で10周年を祝うイベントが繰り広げられた。記念の焼き印を押す体験イベントやラッピングバスの運行などがあり、節目の記念日に花を添えた。

山の形の入場券

 富士山麓電気鉄道は22日から、富士山世界文化遺産登録10周年を記念した富士急行線の入場券セットの販売を始めた。
 同線富士山駅や富士急ハイランド駅、河口湖駅など8駅の硬券で500セット限定。富士山にちなみ、台紙と河口湖駅の入場券は富士山をかたどっている。
 販売は富士急行線富士山駅と下吉田駅のほか、同社通販サイトで行っている。

園児ら風船飛ばす

 富士吉田市は22日、市役所で富士山世界文化遺産登録10周年を記念した式典を行った。市が定めた10周年のロゴマークをラッピングしたバスのお披露目をした。バスは1年間、河口湖と静岡県を結ぶ。
 市内の保育園児ら約60人が唱歌「ふじの山」を歌った。バスの出発に合わせ、園児や参加者らが風船300個を空に飛ばした。

特別な焼き印

 富士山5合目観光協会は5合目広場で、「祝 富士山世界文化遺産登録十周年記念」と刻んだ焼き印を用意。富士山にちなんで223円以上の寄付を募り、45センチのミニ金剛づえに焼き印を押す体験イベントを開いた。
 22日は富士学苑中高のジャズバンド部によるコンサートも開かれた。焼き印の体験イベントは24、25日も行う。

限定の御朱印

 世界文化遺産の構成資産となっている富士河口湖町船津の船津胎内樹型では22日から、富士山世界文化遺産登録10周年を記念した御朱印と拝観チケットを配布している。
 管理する河口湖フィールドセンターによると、御朱印には胎内の「無戸室浅間神社」に祭られている木花開耶姫命をデザイン。限定で1500枚準備。30日まで拝観を無料としていて、チケットは3千枚準備している。

(2023年6月23日付 山梨日日新聞掲載)

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