七つの神玉集め 人気

富士北麓地域の７神社企画　参拝３０００人超 口コミ波及

神玉と神社巡拝達成証明書

　富士北麓地域の７神社を参拝して巡り、異なる印が入った木製の玉「神玉」を集める企画が人気となっている。昨年５月から始まり、これまでに約３千人以上が手にした。参拝者は「ゲームのようで面白い」と話している。

　神玉は直径約２センチの木製の玉。集めてひもを通し、お守りにしてもらう。玉には富士山と各神社にちなんだ模様が描かれていて、七つ全て集めると、最後の神社で「神社巡拝達成証明書」を受け取れる。初穂料は一つ５００円。神社ごとに色が異なる「神紐」は３００円。

　頒布しているのは新倉富士浅間、新屋山、小室浅間、北口本宮冨士浅間、富士山小御岳（富士吉田市）、冨士御室浅間（富士河口湖町）、山中諏訪（山中湖村）の７神社。富士山小御岳神社禰宜の小佐野正崇さんによると、交流サイト（ＳＮＳ）や口コミで人気が広がり、今年４月ごろからは外国人観光客にも人気が出始めたという。

　神玉を集める企画は茨城県内の神社で始まった。富士北麓地域では小佐野さんらが中心となり、各神社に呼びかけて実現。日帰りや１泊２日程度の旅行者が達成できるよう７神社に設定した。周辺地域をゆっくり観光してもらう狙いもあるという。小佐野さんは「観光に来た人に地域の魅力を知ってもらうきっかけになれば」と話す。

(2023年6月17日付 山梨日日新聞掲載)