2023.6.09
富士山鉄道 検討費を計上
長崎幸太郎知事は6日、2期目初年の政策予算を盛り込んだ6月一般会計補正予算案の概要を明らかにした。総額は500億円を超える見通しで、骨格予算だった当初予算の肉付けとしては過去最大規模。年明けの知事選で公約に掲げていた富士山登山鉄道構想の事業化に向けた検討費や、県内への空港整備の可能性や課題を調査する研究事業費などを盛り込む考えを示した。
長崎知事は知事選で、富士山登山鉄道構想の推進を公約に掲げていて、6月の一般会計補正予算案には構想の事業化検討費を計上することを明らかにした。本年度は整備手法や技術的な課題について、有識者による検討を進める。地元説明会などでコンセンサスの形成を進め、事業化に向けた機運醸成を図る考えも示した。
富士五湖地域を観光リゾート地と首都圏機能が融合した「自然首都圏」として発展させることを目指す「富士五湖自然首都圏フォーラム」の運営事業費も計上。県は昨年12月にフォーラムを設立し、今年4月には推進本部も立ち上げた。本年度は地域の付加価値を高めるため、自然首都圏の実現に向けた意見交換会を開催するほか、環境負荷が低い「グリーン・モビリティー(乗り物)」へのシフトによる環境保全対策の強化を掲げている。
(2023年6月7日付 山梨日日新聞掲載)
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