2023.6.08
都内の富士塚、祭事を見学
甲斐のNPO 来月1日、参加者募集
NPO法人富士山ふるさと研究会(甲斐市)は富士山山開きの7月1日、東京都内で、富士山に模して築かれた「富士塚」の見学ツアーを開催する。県内を出発し、都内の富士塚4カ所を巡り、祭事なども見学する。研究会は15日まで参加者を募集している。
研究会によると、富士塚は江戸時代、富士山を信仰する富士講の信者が、富士山の形に土を盛るなどした高さ5~10メートルの小山。富士山に登ることのできない人のため、本物に登ったのと同じご利益が得られるとされ、江戸時代には60カ所ほどあったという。現在、都内には10カ所ほど残り、都や区の重要文化財に指定されている。
ツアーでは、台東区や文京区、渋谷区にある富士塚を巡り、最初の富士塚を築いたとされる高田藤四郎の墓所を訪れる。富士山の山開きに合わせて行われる各地の祭事なども見学する予定。
研究会の樋口富士雄理事長は「富士塚は、富士山信仰の象徴の一つ。当時の富士講信者の信仰心に触れ、世界文化遺産登録10年を考える機会にしたい」と話す。
当日は富士吉田市を午前6時半、甲州市を午前7時にバスで出発する。参加費は8千円。
申し込み、問い合わせは研究会、ファクス055(279)2662。
(2023年6月6日付 山梨日日新聞掲載)
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