2023.6.02
消防団「富士山隊」が発足
富士吉田市 噴火時に避難誘導
富士吉田市は30日、富士山の噴火対応に当たる機能別消防団「富士山隊」を結成した。山小屋と売店の担当者18人で構成し、富士山に噴火の兆候が見られた際、登山者や観光客の避難誘導を担う。
市役所で行った結隊式では、市消防団の滝口一彦団長が隊員1人ずつに辞令を手渡した。滝口団長は「噴火時、登山者や観光客を守るためには皆さんの力が欠かせない。全力でサポートしていく」とあいさつした。
富士山五合目観光協会の小佐野昇一会長が富士山隊の隊長を務める。小佐野隊長は「現場に長年いることの強みを生かしたい。正確な情報を伝えて避難誘導することが大事になる」と抱負を語り、「富士山を後世につなぐように、富士山隊も次代につないでいくことに意義がある」と話した。
富士山隊は今後、訓練や避難誘導方法に関する会議などに出席し、技術と知識を深め、有事に備える。
(2023年5月31日付 山梨日日新聞掲載)
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