【富士山をきれいにする運動】遺産１０年 美化推進

富士吉田で清掃開始奉告祭

「掃き初め」を行う参加者ら＝富士吉田・北口本宮冨士浅間神社

　公益財団法人富士山をきれいにする会（野口英一理事長）は２４日、富士吉田・北口本宮冨士浅間神社で、本年度の富士山環境美化清掃開始奉告祭を行った。周辺市町村や団体の代表ら約３０人が参加。神事を行った後、野口理事長が「富士山の自然保護、環境美化活動の輪が一層広がっていくよう活動を推進する」と奉告文を読み上げた。

　参加者の代表者らが神職らからほうきや熊手を受け取り、境内を掃く「掃き初め」も行われた。富士河口湖町の渡辺喜久男町長は「夏の観光シーズンを迎え、多くの観光客が予想される。世界遺産１０周年にふさわしい、きれいな富士山にしていこう」とあいさつした。

　本年度の富士山環境美化クリーン作戦は、前期が８月５日、後期が９月８日に実施される。清掃活動にはこれまで延べ１万１２９８団体、１４３万８１９２人が参加。５３７６トンのごみを回収した。会が植樹のため、市町村に贈った苗木は８万６８４２本。

(2023年5月25日付 山梨日日新聞掲載)