2023.4.29
「18倍」の冨嶽三十六景
NTT東日本は29日から、東京都新宿区のNTTインターコミュニケーション・センターで、山梨県立博物館が所蔵する葛飾北斎の「冨嶽三十六景」のデジタルデータから作成したレプリカ作品などを紹介する展覧会を開く。26日に報道向けの内覧会が開かれた。
展覧会では、同博物館が所蔵する冨嶽三十六景の計47点を最新の画像処理技術でスキャンして作成したレプリカ作品を展示。色彩だけでなく、質感なども忠実に再現している。一部の作品は原画の約18倍となる縦110センチ、横160センチに拡大したパターンも紹介。微細な表現をより分かりやすく見ることができる。
NTT東日本は各地の文化財をデジタルデータ化し、国内外に発信する取り組みを進めている。同博物館所蔵の冨嶽三十六景のレプリカは、2019年から各地で展示している。展覧会「Digital×北斎【急章】その1」は10月1日までで、午前11時~午後6時(入場は同5時半まで)。入場料は一般・大学生千円(65歳以上と高校生以下は無料)。
(2023年4月27日付 山梨日日新聞掲載)
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