2023.5.15
富士山鉄道に慎重姿勢
富士吉田市長 選挙後初会見で
富士吉田市の堀内茂市長は12日、市長選で当選後初めてとなった定例記者会見で、県が進める富士山登山鉄道構想について「なぜ鉄道が必要なのか疑問。ふさわしくないだろうと思う」と述べ、改めて慎重な姿勢を示した。
富士山登山鉄道構想は、富士スバルライン上に次世代型路面電車(LRT)を敷く構想。堀内市長は、市の方針は以前から変わっていないと強調し、「これ以上、富士山の自然に手を入れてほしくない。商業主義にも走ってもらいたくない」と主張。大規模工事による自然破壊に加え、降雪や雪崩、凍結、落石といった安全上の課題も指摘した。
また富士スバルラインには現在、電気バスが運行していることに触れ「今の状態であればこれ以上、富士山を傷つけることもない。電気バスで何ら問題はない」と語った。
(2023年5月13日付 山梨日日新聞掲載)
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