2023.4.14
富士スバルライン開通 10年で「最速」
5合目 待望の訪日客
富士山5合目に通じる富士山有料道路(富士スバルライン)が11日、過去10年間で最も早く全線開通した。5合目駐車場には県外ナンバーの車が並び、景色を楽しむ外国人観光客らが見られた。
今年は3月の県内気温が高かったことで雪解けが進み、昨年より11日早く全線開通した。午前9時の開通前からゲートには観光バスなどの長い車列ができ、開通と同時に次々と5合目などを目指した。県によると、午後5時までに428台が通過したという。
11日は天気に恵まれ、5合目からも山頂付近を望むことができた。まだ所々に雪が残る中、外国人観光客らがスマートフォンで写真を撮るなどしていた。
富士山五合目観光協会の小佐野昇一会長は「新型コロナウイルスの影響で3年間は非常に苦しい時期を過ごしてきたが、ようやく明るい兆しが見えてきた」と、早期開通を歓迎。今年は富士山の世界遺産登録10年の節目に当たることから、多くの観光客でにぎわうことに期待していた。
スバルラインは全線開通後も、気象状況により通行を規制する可能性がある。
(2023年4月12日付 山梨日日新聞掲載)
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