「吉田町」の町並み 古写真などで紹介

　富士河口湖町の県立富士山世界遺産センターは２７日まで、企画展「吉田の成立～富士山北面の登拝拠点」を開いている。

　富士吉田市上吉田の町が成立して昨年で４５０年の節目となることから企画。旧集落（古吉田）から現在の場所に移転する際に、屋敷の区分けを示した「吉田之新宿帳」の写本や、北口本宮冨士浅間神社や富士山などが描かれた絵図、吉田町の町並みを撮影した古写真などが並んでいる。

　吉田町の入り口（北端）の金鳥居近くにあった閻魔堂に祭られていたとされ、現在は西念寺（上吉田７丁目）にある「閻魔王坐像」＝写真＝なども展示している。センターの当者は「今の町がどのような変貌を遂げて成立したのか、多くの人に知ってほしい」と話していた。

(2023年2月25日付 山梨日日新聞掲載)