2023.2.19

ワカサギ移入100年 23日に記念の式典

 山中湖にワカサギが移入されて100年が経過したことを記念し、山中湖村役場などは23日、同村山中のホテルマウント富士で式典を開く。フレンチシェフの三国清三さんが考案した、山中湖産のワカサギを使った料理の食事会や、三国さんを交えて村のワカサギ商品に関する意見交換なども行う。

 式典は村が主催、山中湖漁協が共催し、観光、漁協関係者など約60人を招待。ワカサギを山中湖に移入した、故雨宮育作氏の母校である東京大農学部に感謝状を贈呈する。

 山中湖のワカサギの歴史は1919年、東京帝国大(現東京大)大学院生だった雨宮氏が茨城・霞ケ浦産のワカサギの卵を山中湖に移入したことから始まる。36年には、東京帝国大農科大学(現東京大農学部)の講師をしていた故西垣晋作さんが当時群馬・榛名湖で盛んだった「穴釣り」を導入。現在ではドーム船が運航され、客は暖房が効いたドームの中でワカサギ釣りを楽しんでいる。

 村によると、2019年に100周年を迎え、記念事業を計画していたが、新型コロナウイルス感染拡大などで実施できなかったことから今回企画した

(2023年2月17日付 山梨日日新聞掲載)

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