【富士山をきれいにする運動】ごみ６．２トンを回収

本年度の清掃終了奉告

拝殿前を掃き清める出席者＝富士吉田・北口本宮冨士浅間神社

　公益財団法人富士山をきれいにする会（野口英一理事長）は２５日、富士吉田・北口本宮冨士浅間神社で、本年度の富士山環境美化清掃終了奉告祭を開いた。本年度、富士山周辺で行った清掃活動には延べ１１１団体、４４４８人が参加し、計６．２トンのごみを回収した。

　奉告祭には富士北麓地域の市町村や各種団体から約３０人が出席。神事の後、野口理事長が「日本で最も長く富士山の環境美化、環境保全を呼びかけている団体として、コロナ禍でも成果を上げることができた。一層努力することを誓う」と美化清掃終了の奉告文を読み上げた。

　出席者は、ほうきや熊手で拝殿前を掃き清め、清掃用具を返納。富士河口湖町の渡辺喜久男町長は祝辞で「来年度も霊峰富士をきれいにして、（来訪者を）世界各国からお迎えしたい」と述べた。

　富士山環境美化功労者として、忍野ユネスコ協会、井出幸雄氏、広瀬昌訓氏に表彰状と感謝状を贈った。

　本年度の活動は、前期クリーン作戦が新型コロナウイルス感染者増で中止となり、後期は一般参加者を交えて実施した。

(2022年10月26日付 山梨日日新聞掲載)