2022.10.03

富士登山 倍増16万人

山梨、静岡 コロナ前の7割

 環境省は9月30日、富士山8合目付近で調べた今夏(7月1日~9月10日)の山梨、静岡両県の登山者数が16万100人で、統計開始以降で最も少なかった前年(7万8500人)の約2倍となったと発表した。新型コロナウイルス感染拡大による行動制限がなかったことなどが影響したとみられる。ただ、コロナ禍前の2019年比では7万5500人(32.0%)少なかった。

 登山道別の内訳は、吉田ルートが約6割を占める9万4千人。午前6~9時、午後3~5時、午後11時~午前1時に多くの登山者が8合目を通過した。富士宮は4万1500人、須走は1万2600人、御殿場は1万2千人だった。

 期間中の登山者は8月が8万3100人で最多。最も登山者数が多かった日は9月3日の5381人で、7月30日が5276人、8月27日が5052人で続いた。

 環境省は4ルートの8合目付近に赤外線カウンターを設けて登山者数を調査。須走と御殿場の各ルートでは、不具合や天候不良などによるカウンター撤去で計測できない期間があった。

(2022年10月1日付 山梨日日新聞掲載)

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