2022.9.15

富士登山 11万5025人

山梨側 コロナ禍前の6割

 富士吉田市は12日、富士山吉田口登山道の夏山シーズン(7月1日~9月10日)の登山者数は11万5025人だったと発表した。1981年の統計開始以降で最少だった昨年の1.8倍だったものの、新型コロナウイルス流行前の2019年の6割にとどまった。市は、コロナ感染の急拡大や天候不順を理由に挙げている。

 市富士山課によると、登山者数は、7月1日の開山から山じまいとなった9月10日まで、6合目の富士山安全指導センターと6合目の山小屋前との合算で集計。過去最少の21年(6万5519人)を4万9506人(75.6%)上回った一方、コロナ禍前の19年(18万5807人)より7万782人(38.1%)下回った。

 今年、1日当たりの登山者数が最多だったのは9月3日で、4231人だった。3千人以上を記録したのは6日間。昨年は1日間だった。

 市は「登山者数は伸び悩んだ」と総括。今年の登山者数について、例年多くの登山者が訪れるお盆休みや週末に、不安定な天候が続いたことや7月中旬以降の全国的なコロナ感染の急拡大を理由に挙げた。山小屋がコロナ対策として収容人数を縮小したことや海外からの登山者が少なかったことも要因とみている。

(2022年9月13日付 山梨日日新聞掲載)

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