2022.8.22
火山灰調査 手順を確認
国交省 富士山噴火を想定
国土交通省富士砂防事務所は19日、静岡県富士宮市の事務所敷地で、富士山噴火を想定し、火山灰調査の演習をした。噴火が起きた際、迅速に調査を行えるよう、調査方法や手順を確認した。
国交省職員と、土砂災害防止に関する啓発活動や災害時に砂防施設の緊急点検などを行う砂防ボランティア計30人が参加。25センチ四方に積もった火山灰の重さから降灰の厚みを計算する「定面積サンプリング法」の手順を確認。火山灰が降り積もったことを想定した斜面に水を一定量流し、地面に浸透せずに流れ出た水の量で浸透能力を測る浸透能調査も演習した。
国交省では、火山が噴火した際、土砂災害防止法に基づき、土砂災害の危険がある地域や時期を明らかにするために緊急調査を実施することになっている。
富士砂防事務所の大森徹治事業対策官は「砂防堰堤などのハード整備と、ソフト対策として日ごろの調査をしっかりと行い、土砂災害防止に貢献したい」と話した。
(2022年8月20日付 山梨日日新聞掲載)
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