2022.8.05
山中湖 避暑地なのに…
避暑地として知られる山中湖で2日、観測史上最高となる33.6度を記録した。甲府地方気象台によると、連日の暑さで朝から気温が高く、上空に温かい西風が吹き込むなど複数の要因が重なり、気温が上昇したとみられる。涼を求めて県外から訪れた観光客らからは「もう少し涼しいと思っていたのに…」と、驚きと困惑の声。一方、地元の観光業関係者からは「気温が高い日が続けば夏の集客に影響が出かねない」と避暑地のイメージが薄れる可能性に懸念を示した。
甲府地方気象台によると、山中湖の2日の最高気温は2018年に記録した最高気温33.3度を0・3度上回り、平年値より6.4度高かった。この地点で記録した最高気温1~11位のうち三つを今年に入って記録している。
観測地点の標高は2日に全国1位タイの39.5度を記録した甲府の272.8メートルに対し、山中湖は992メートルと県内で最も高くて比較的涼しく、過去30年間のデータを基にした真夏日(気温30度以上)の日数の平年値は8.5日。ただ、今年はすでに11日を数えている。
2日、山中湖以外の避暑地では北杜市の大泉(観測地点の標高867メートル)も、平年より5.9度高い35.2度で猛暑日となった。
(2022年8月3日付 山梨日日新聞掲載)
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