来月から「ＧｏＴｏ山中湖」

村独自に宿泊費助成

　山中湖村は、村独自で宿泊費などを助成する事業「ＧｏＴｏ山中湖」を６月１日から始める。新型コロナウイルス感染拡大で落ち込んでいる観光需要を回復させる狙いで、宿泊費を１泊当たり千円割り引くほか、村内の商業施設で使える千円分のクーポンを宿泊者に配る。

　ＧｏＴｏ山中湖は、グリーン・ゾーン認証を受けた宿泊施設で１泊５千円以上の宿泊について、村が千円を助成。利用者は千円引きの価格で宿泊できる（同一宿泊施設で連泊する場合は１泊分のみ）。また、宿泊者には村内の商業施設で使うことができるクーポンを千円分配布する。

　期間は第１回が６月１日～７月１５日、第２回が９月１日～２０２３年２月２８日宿泊分までを予定。助成を受ける事業者は補助金交付申請書などをＧｏＴｏ山中湖事務局に提出する必要がある。「新型コロナの影響が著しい小規模の事業者に特化した支援」（村担当者）として、従業員が１０人以上いる宿泊施設は対象外とした。

　村は宿泊施設１カ所につき、２５万円の助成枠を設定。約１８０施設で事業を行えるよう予算配分した。クーポンが使える対象となる商業施設は今後、公表する。事業費は１億１２１８万円。

　５月１２日に事業者向けの説明会が村公民館で開かれ、高村正一郎村長は「山中湖の観光は素晴らしいと言われるような観光地づくりにまい進したい。宿泊業者が潤うような施策を、事業者とともに考えていきたい」と話していた。

(2022年5月21日付 山梨日日新聞掲載)