2022.5.02

お焚き上げ「皆が笑顔に」

吉田胎内樹型で富士講信者

お焚き上げをする斉藤義次先達(中央)ら=富士吉田市上吉田

お焚き上げをする斉藤義次先達(中央)ら=富士吉田市上吉田

 世界文化遺産・富士山の構成資産「吉田胎内樹型」がある富士吉田市上吉田の吉田胎内神社で4月29日、胎内祭が開かれた。

 同市上吉田地区の御師の家の当主でつくる冨士山北口御師団が主催。神事を行った後、神奈川県横須賀市を拠点とする富士講「丸伊講」の先達・斉藤義次さん(91)らがお焚き上げを行った。

 吉田胎内樹型は、富士山噴火によってできた溶岩洞穴。現在の埼玉県志木市の「丸藤講」の先達・星野勘蔵が1892年に発見し、富士講信者が登拝前に身を清める巡礼の場所となった。

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、3年連続で関係者のみが参加。斉藤さんは「皆が笑顔で暮らせるようにと願いを込めた」と語った。

(2022年4月30日付 山梨日日新聞掲載)

広告
月別
年別