大月の東横イン開業

　ビジネスホテルチェーンの東横イン（東京都大田区）は３月３１日、大月市御太刀２丁目に、「東横イン富士山大月駅」をオープンした。新型コロナウイルス感染拡大の影響で当初予定より約１年半遅れの開業となった。同社３３３カ所目で、県内では４カ所目。ビジネス以外のファミリー層の需要も見込み、複数人で宿泊可能な客室「ファミリールーム」と「トリプル」を国内の東横インで初めて完備した。

　ＪＲ大月駅北側に位置し、駅から徒歩５分。１４階建てで客室数は市内最大級の２２６室。１４階にはペット同伴可能な専用フロアを設け、バリアフリーに対応した客室「ハートフルルーム」や会議室も用意した。

　コロナ禍で客室でも楽しめるよう、家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」とボクシングエクササイズのソフトを貸し出す。富士急ハイランドなどを経由し、同ホテルと静岡県の「東横イン富士山三島駅」を結ぶ送迎バスも運行する。

　同ホテルは２０２０年の東京五輪に合わせてオープンを予定していたが、新型コロナ感染拡大による観光客の減少や工事の資材調達の遅れなどで延期されていた。

　３１日は竣工式を行い、東横インの渡辺憲二会長や小林信保大月市長らがテープカットでオープンを祝った。

(2022年4月1日付 山梨日日新聞掲載)