2022.2.25

横断道全通の効果期待

「富士山の日」山梨、静岡知事に聞く

 「富士山の日」(2月23日)に合わせて、山梨日日新聞と静岡新聞は、長崎幸太郎知事、静岡県の川勝平太知事にそれぞれインタビューした。昨年、中部横断自動車道の山梨-静岡間が全線で開通したことに対し、両県知事は山静の関係強化に期待感を示した。

 長崎知事は「全線開通で静岡県との間で物理的・時間的距離が短縮されたにとどまらず、『心理的距離』も短縮された」と指摘。川勝知事は中部横断道や東富士五湖道路、新東名など富士山を一周する道路網が整備されたことに触れ、「『ふじのくに』の一体感が高まった」と述べた。

 両県知事はアクセス向上による効果や今後の展望についても言及。長崎知事は、山梨と静岡両県の特産品を互いの県民が購入するキャンペーン「バイ・ふじのくに」について「開通を契機に、長野、新潟も含めた中央日本4県に拡大する」。川勝知事は「国提唱のデジタル田園都市を先取りし、ロールモデルを富士山の麓でつくりたい」と話した。

 昨夏は2年ぶりに富士山が開山。今季も新型コロナウイルス禍での夏山シーズンとなるが、長崎知事は「登山者の分散化を図りながら、にぎわいを復活させることが重要だ」と強調。川勝知事も「今夏も引き続き疫病対策に力を入れる。登山者の安全管理を考える上では噴火対策も重要。防疫と防災を合わせて考えていきたい」とした。

(2022年2月23日付 山梨日日新聞掲載)

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