桐生選手と「よ～いドン！」

鳴沢で親子スポーツイベント

　陸上男子１００メートルの元日本記録保持者、桐生祥秀選手（日本生命）が親子にスポーツの魅力を伝えるイベントが２５日、鳴沢村の富士緑の休暇村で開かれた。県内外から約３８０人が参加。５０メートル走やトークショーなどを通じ、トップ選手との交流を楽しんだ。

　スポーツを通じて挑戦する楽しさを親子に体感してもらおうと、桐生選手が富士観光開発（富士河口湖町）、大手芸能事務所アミューズ（同町）などと協力して企画した。

　桐生選手はトークショーで、小学２年の時の夢を「スポーツ選手にはなりたいと思っていた」と笑顔で振り返った。その後は走る前のストレッチ方法などを指導。５０メートル走では、予選の計測会で勝ち進んだ親子が桐生選手とのレースに挑戦した。

　桐生選手は取材に対し、「一つのクリスマスプレゼントとして、覚えておいてもらえるとうれしい」と語った。今年は東京五輪で男子４００メートルリレーに出場したが、「１年間、けががない状態で試合に出ることができなかった。来シーズンはけがなく、自信を持ってフィールドに立てるように体づくりをしたい」と抱負を語った。

(2021年12月26日付 山梨日日新聞掲載)