2021.12.26

マイカー規制48日間に

富士山、来夏は5日長く

 富士山有料道路(富士スバルライン)のマイカー規制などを協議する検討委員会(会長・堀内茂富士吉田市長)が23日、富士吉田市内で開かれ、来夏のマイカー規制期間は、今夏より5日間長い連続48日間で実施する方針を決めた。依然として新型コロナウイルスの影響で観光客の回復が見通せない一方、規制期間外でも渋滞が発生した今夏の状況も踏まえて判断した。

 検討委には地元市町村長や観光業者ら約30人が出席。環境保全や渋滞対策などのために実施しているマイカー規制について、県側は7月15日~8月31日までの48日間とすることを提案した。今夏は規制期間前の週末に渋滞が発生したため、今夏より延長した。規制期間は今後、県公安委員会が正式決定する。

 マイカー規制は、17~20年までは4年連続で63日間で実施。今夏はコロナ禍でインバウンド(訪日外国人客)の回復が見通せないことから43日間に設定していた。

 会議ではこのほか、県が今夏のマイカー規制期間(7月20日~8月31日)のスバルラインの利用台数について、前回開山した2019年期間(7月10日~9月10日)と比較して82.2%減の7441台だったと報告。また、来夏の山梨県側(吉田口登山道)の開山期間を、例年通り7月1日~9月10日までの72日間とすることも決めた。

 堀内市長は会議後、来夏の規制期間を48日間としたことについて「コロナの感染状況や5合目以上の施設にプラスになることへの期待などを総合的に踏まえた上での結果」などと述べた。

(2021年12月24日付 山梨日日新聞掲載)

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