2021.12.17

水掛け菜 大ぶりで青々

都留で収穫期迎える

 都留市特産の「水掛け菜」が収穫期を迎えている。市内では正月の雑煮やおひたしなどに使う青野菜として親しまれている。

 同市十日市場の農業斉藤愛夫さん(73)は約7アールの畑で水掛け菜を栽培。1株ずつ丁寧に地面から抜き取った後、15~20株ごとにわらで一束にまとめ、そばを流れる湧水で土を洗い流している。今年は10月中に暖かい日が続いたことで、例年よりも株が大きく成長したという。

 斉藤さんは10日から、同市大原の「道の駅つる」に水掛け菜を出荷している。収穫は年末に最盛期を迎え、来年2月中旬まで続くという。斉藤さんは「味はほのかに甘く、ゆでてもシャキシャキとした食感を楽しむことができる。たくさんの人に食べてもらいたい」と話している。

 市産業課によると、市内では十日市場、夏狩の両地区で約20軒の農家が水掛け菜を栽培、販売している。周辺の湧水の水温が年間を通じて12~13度に保たれているため冬でも土が凍らず、水掛け菜の栽培に適しているという。

(2021年12月15日付 山梨日日新聞掲載)

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