2021.9.18
山小屋の感染対策 評価
富士吉田市長 今夏の富士登山で
富士吉田市の堀内茂市長は15日の定例会見で、今季の富士山の夏山シーズンを振り返り「新型コロナウイルス禍でも富士山で感染が広がらず、事故もなくよかった。来年にも期待したい」と述べた。
今季の富士山は7月1日に2年ぶりに開山し、今月10日に閉山となった。感染防止のため、今季は山小屋が宿泊者数を制限するなどし、県が1合目や5、6合目で登山者の検温を実施。市は開山前、周辺市町村や観光団体とともに麓での検温実施を県に要望していた。
期間中、吉田口登山道での登山者数は統計史上最も少ない6万5519人で、クラスター(感染者集団)の発生はなかった。堀内市長は、少なくとも2軒の山小屋で従業員の感染が判明したことに触れ、「5合目の売店や各山小屋は感染を抑えることを重点に営業していた。そこから感染が広がることはなかった」と話した。
(2021年9月16日付 山梨日日新聞掲載)
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