2021.9.07

みこしに安産願う

山中諏訪神社で祭り

 山中湖村の山中諏訪神社で4日、子宝や安産を祈願する例大祭「安産祭り」が始まった。例年は神社周辺でみこし巡行をしているが、新型コロナウイルス感染防止のため昨年に続いて中止。代わりに5日までみこしを境内に安置している。

 祭りは山中区と氏子総代も協力。神事と御神体をみこしに入れる「御霊遷し」を関係者のみで行った。みこしは5日午後10時まで安置し、参拝者が消毒や検温をした上で触れられるようにした。神社の坂本圭禰宜は「みこし巡行はないが、早期のコロナ収束と皆さまのご多幸を祈っている」と話した。

 神社の祭神「豊玉姫命」は安産の神様で知られ、祭りで妊婦らがみこしの担ぎ手に加わると、安産の御利益があると伝えられている。例年は神社から2キロほど離れた「御旅所」にみこしを安置し、翌日に神社に戻している。

 今年は安産祭りに合わせ、御旅所に90年ぶりに修復した豊玉姫命の御姿(人形)を安置。5日まで御開帳する。

(2021年9月5日付 山梨日日新聞掲載)

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