2021.8.23
富士山登山道で伝統の乗馬体験
新型コロナウイルスの影響で2年ぶりの開山となった富士山で、富士吉田市乗馬組合(大森真組合長)が乗馬体験などを行っている。富士山有料道路(富士スバルライン)が通行止めになる11月上旬ごろまで。
組合によると、馬はドサンコやハーフリンガーなどを中心に15頭。普段は富士吉田市や忍野村で育てられているが、夏山のシーズンは5合目付近の馬小屋で飼育。馬は富士山で約1年ほど調教されているといい、登山道では登りは5合目から6合目まで、下りは7合目下から5合目まで乗ることができる。
富士山で荷物を運ぶなどして活躍する馬の歴史は江戸時代までさかのぼるという。組合は少なくとも60年以上前から富士山で活動。大森組合長は「調教や飼育を担当する後継者が不足し馬も減っているが、伝統継承のためにもできる限り続けていきたい」と話している。
(2021年8月21日付 山梨日日新聞掲載)
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