2021.8.13

火祭り観覧自粛要請 富士吉田

 日本三奇祭の一つ、富士吉田市の「吉田の火祭り」(26、27日)を主催する北口本宮冨士浅間神社とふじよしだ観光振興サービスは、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、県内外から訪れる一般見物客の観覧自粛を呼び掛けている。

 祭りでは、名物の大たいまつを2年ぶりに市内の国道139号沿いに約90本並べる。当初は見物客を左側通行に限定。露店の出店の見合わせや臨時駐車場を設けないなどの対策を取る予定だったが、全国的に新型コロナの感染者が爆発的に増加していることから、観覧自粛を呼び掛けることにした。

 神社と観光振興サービスの公式ホームページで観覧を控えるよう呼び掛けている。祭りの当日はたいまつを設置する国道沿いに巡回員を配置するという。

 神社担当者は「楽しみにしてくれていた皆さまには心苦しいが、今年の見学は控えてほしい。来年の火祭りに期待してほしい」と話している。

 吉田の火祭りは、400年以上の歴史があるとされる。富士北麓に夏の終わりを告げる伝統行事で、全国から多くの観覧客が訪れる。

(2021年8月11日付 山梨日日新聞掲載)

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